栃木市での家族葬でのハプニング

今から10年ほど前のことになりますが、母方の祖母の葬儀に参加したときのことです。

 

私にとっては、親戚の葬式に出るのは、はじめてのことでしたが、なんだか、おばあちゃんが亡くなってしまったということが、悲しいとか言うより、実感が沸かずに、棺に入れられて、きれいに化粧を施されたおばあちゃんの顔を見て、こんなにきれいな顔をしていたんだなあ、、と、しみじみ見ていたのを覚えています。

 

私にとってはじめてのお葬式は、静かに、無事に進んで行くように見えました。しかし、思いがけないハプニングが起きたのは、その後です。

 

お葬式の前半がひととおり終わり、ついに、遺体が火葬されるときになりました。私は、まだ若かったせいもあり、あまり、火葬ということがピンと来なかったのですが、なんとなく、これで本当にお別れなんだなあ、命ってはかないなあと思っていました。しかし、私の母にとっては、そんな程度の感じ方では済まなかったようなのです。

 

火葬が終わり、骨壺にお骨をおさめていく行事に入ったとき、突然、周りがあっと言いました。なんと、母が、急に倒れてしまったのです。

 

「あ、、お母さん!!」驚いた私はかけつけましたが、母は、起き上がらずぐったりしていました。まさか、、母までが葬式なんてことに。。よく、お葬式では、一番親しい人の魂が連れていかれてしまうなんて話も聞いたことがあるので、怖くてたまらなかったのですが。。

 

結局、その後すぐ、母は、救急車にのせられ、病院で目を醒ましました。なんともなくてよかったのですが、ショックで失神してしまったとのことでした。

 

そのときの私は、いつもは強く見える母が、倒れてしまうほどショックだったことが驚きでした。普段はあまり気づかなかったけれど、母にとって、祖母は、倒れるくらいに特別な存在だったのだと気づきました。それは、そうですよね、自分の母が亡くなったりしたら、私だって冷静でいられる自信はありません。

 

普段、冷静で強い母が、ひとりのか弱い娘に見えた瞬間でした。