大田区内での母の葬儀、祭壇の花をぜいたくにしました

母が亡くなったとき、私が長男として喪主を務めました。母はその数年前から互助会に入っていましたので、葬儀はすべて互助会にしきっていただきました。

 

生前母は「葬式は最低限のことをしてくれればそれでいい」と口癖のように言っており、私も「互助会に任せて、質素なものにしよう」と考えていました。けれど、いざ母が息を引き取ると、「できるだけのことをしてやりたい」という気持ちに変わったのです。

 

長い闘病で母はかなりやつれ、若いころとは別人のような顔になっていました。ですから、遺影も元気なころの写真を選び、女性らしい華やかな祭壇にすることにしました。菊ではなく、オリエンタルリリーをメインに、デルフィニウムやトルコギキョウなどの洋花で飾りました。

 

すべて、互助会の担当者と相談しながら決めていったのですが、こちらの希望をよく聞いていただけたと思っています。お通夜と葬儀告別式すべてあわせて、総額で280万円ほど。母が知ったら「ぜいたくしすぎ」と叱られる額でしょう。けれど、それが親を亡くした子供の情というものなのだと思っています。

 

当時、住まいが目黒区でしたので、葬儀全般、隣接する大田区のセレモニーホールで行いました。うちは浄土真宗で、先祖代々檀家になっているお寺がありますので、そこの住職に来ていただきました。葬儀の進行は仏式の常識的なものだったと思っています。

 

ただ、一つだけ、告別式の最後、出棺の前に母の生涯を紹介し、その死を悼むナレーションのテープが流されたところが、ユニークといえばいえるでしょう。これは互助会の定番スタイルなのだそうです。

 

特にトラブルなどはありませんでしたが、一番近い火葬場が工事中か何かで利用できず、離れた火葬場へ行くことになったため、精進落としが遅くなってしまいました。参列者の方々には空腹をがまんさせてしまったにちがいありません。

 

喪主として、それが申し訳なく感じられたことを、今でもおぼえています。