岩手の葬式で、ほんのちょっとの連絡ミスで心残りができました

わたしは数年前に祖母を亡くしました。家で最後まで介護をし見送ったのですが、派遣されてきていただいた介護士の方にはとてもよくしていただき、満足の行く介護ができたと思っています。

 

亡くなったとき、お世話になった介護士さんが最後だからと、とてもキレイに祖母に死に化粧を施してくれたのです。
血色がよく見えるようにと、介護士さんの提案で私のチークも使いました。
完成した化粧は、まるで生前の祖母が戻ってきてくれたような素晴らしい仕上がりでした。

 

最後にいいことができたなと、家族みんなで満足していたのですが、その後問題が起こったのです。

 

葬儀業者に連絡し、勧められるまま、手頃なプランを契約しました。
お通夜火葬、葬式すべてがセットになっていて、家族はただ業者に説明されるがままに動けばいいというとても楽なプランです。
場所も、葬儀会社の会館をお借りしました。

 

実際、以前行ったことがある葬儀よりもとても楽でした。
ただひとつ、いまでも強烈な心残りがあります。

 

それは通夜の前のことでした。
会館に着き、先に運ばれていた祖母の顔を眺めてみたところ、とても驚きました。
あれだけキレイに化粧されていた顔が、変なゴテゴテの死に化粧に変えられていたのです。

 

どうやら勝手に化粧を落とし、葬儀会社で化粧をしなおしたようでした。
新人さんが担当したようで、死に化粧になれていなかったんでしょうね。ルージュはどぎつく、チークは濃くて真っ赤。
それともあれが通常の死に化粧だったんでしょうか。
ともかく、とても不自然な仕上がりでした。

 

とはいえ、自分たちが先に葬儀会社に「いましている化粧を落とすな」と言わなかったせいなのはわかっています。
泣く泣く頭を下げて、もう一度自分たちで化粧を施しました。
しかし、まさか介護士さんをもう一度会館に呼び出し、死に化粧をしてくれと頼むわけにはいきません。
せっかく介護士さんが心をこめてしてくれた化粧で、送り出してあげられなかったことはいまでも心残りです。