北海道で、家族葬を行いました

数年前に、がんを患っていた母を見送りました。
母は自分の病気についてしっかりと主治医から話を聞いていましたので、余命がどの程度かということも意識していました。
そのため、自分の葬儀については、自らすすんで準備をしていました。

 

母の希望は家族葬で、ごく近しい家族だけでと強く希望していました。
まずは近隣でそうした家族葬に対応してくれるところを探し、見学に行きました。
あるホールに出向いたところ、会場がとてもきれいで快適な空間であったことと、葬儀社スタッフの対応がよかったことから、母はすぐに気に入り、会員になりました。
そこで、おおよその列席者の人数を伝え、また、棺のグレードや使用する花の種類、ボリュームまで、事細かに相談し、見積もってもらうことにしました。
ここまで自分で決められる方はめずらしい、と葬儀社のスタッフに言われたくらいです。

 

それから半年ほどして、母が亡くなったときには、その担当者に電話を一本入れるだけですべてがスムーズに運びました。
ただでさえ、看病疲れが続いていたり、肉親の死に動揺しているときです。
お願いするところが決まっているというのは、本当にありがたかったです。
たくさんの参列者がいないぶん、身内だけでゆっくりと母を偲ぶことができました。

 

母の友人・知人には、葬儀のお知らせをせず、後日個別にお手紙を出しました。
そうしたことも、すべて母の遺言によるものです。
「本人の希望でこういう形にしたことをお許し下さい…」とお伝えしたところ、皆さん「そういうことだったのね…」と理解して下さいましたが、
それでも、親しい友人の方から「そういう気配りをされるお母さまですものね。でもお別れに伺えなかったのは、少しさびしかったわ」とのお電話やお手紙もありました。
後日直接、お線香をあげに来て下さる方もいらっしゃいました。
そんなときは、本人の遺言とはいえ、やはり心苦しい気持ちも感じました。

 

葬儀とは、故人が生前お世話になった方々に、遺族が直接お礼を言える大切な場でもあるということを意識しました。
最近は、まったくの身内だけ、という葬儀も増えていると聞きますが、ケースバイケースだと思います。